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商標事件1

脱獄 iPhone(アイフォン)不正改造事件

 
 脱獄iPhone不正改造事件とは、iPhoneに搭載されている基本ソフト「iOS」を不正に改造した状態でネットオークションで販売したとして、販売者が商標法違反で逮捕された事件です。iPhoneの改造を原因とする逮捕は全国でも初のケースとのことです。

 この事件は、脱獄iPhone販売者が商標法違反で初の逮捕との記事が注目され、意外と受け止められています。

 しかし、商品を改造して販売した場合に商標法違反とされたケースがほかにもあります。
 東京地判平成4年5月27日(Nintendo事件)は、Nintendoの商品の内部構造を改造して売り出した事件で、裁判所はオリジナルの商品と同一性を欠くにもかかわらず、Nintendoの登録商標が付されていると、Nintendoから販売されたものと誤認を生ずるおそれがあり、商標の出所表示機能が害されるおそれがある、また、改造後の商品の品質にNintendoが責任を負うことができないので、商標の持つ品質保証機能が害されるおそれがある、と判断しています。

 他にも類似の判例が出ており、民事事件としては、必ずしも意外な事件ではないようです。
 ただ、刑事事件として立件されるとすればやはり注目に値するでしょう。今後の動向が見逃せません。

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