戦略ストーリーに基づく事業構想を提案します!

戦略ストーリー0

競争戦略としての戦略ストーリー

競争戦略

 完全競争からは利益を生まない。完全競争から脱する戦略が競争戦略である。
 Porter(1980)は、業界の競争構造に着目し、他者と違ったユニークな存在であることが利益へのカギであり、ユニークさとは企業のポジショニング(SP: Strategic Positioning)の確立であるとする。これに対し、経営資源からその企業に固有の強みや弱みを考える立場は、価値があり容易に模倣されない経営資源が競争力の源泉であるとする。このアプローチは組織能力(OC: Organizational Capability)の確立が重要であるとする。

戦略ストーリー

 これらの見解を踏まえて楠木建(一橋大学教授)(2010)は、戦略として打ち出される個々の打ち手の論理的なつながりに着目し、戦略を構成する要素は競合他社との「違い」であり、SPやOCに基づく「違い」を因果論理で結ぶ「ストーリー」が業界の競争構造、ポジショニング、組織能力に続く第4の利益の源泉であるとする。この「優れた戦略ストーリー」こそが、他者の模倣を困難にし、持続的な競争優位を可能にするとする。

競争優位を維持する困難さ

 競合に対し一つの優れた技術で持続的な競争優位を築くことは困難である。たとえ打ち手自体は競合と同じであったとしても競争優位を構築できる可能性を示唆する「戦略ストーリー」は、新規技術で持続的な競争優位を構築することが困難な現代において魅力的な理論といえる。
 では、どうしたら楠木の「戦略ストーリー」を自らの事業に当てはめて「優れた戦略ストーリー」を構築できるのか?その手法を提案します。

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